nanaで「より録音を楽しむ」ための新シリーズスタート!

こんにちは。
島村楽器Webサイト担当のトグチです。

前回までは、nanaで録音する時のコツや録音レベルの設定方法についてお話しました。

「レベルメーターのゼロに合わせる」など、様々な方法について解説しましたが、実際に試してどうでしたか?
まだ試していない方は是非トライしてみてくださいね!

「いいね!」と思ったり「個性を感じる」のはどんな音?

皆さんは自分の歌声や作品をnanaにアップする時に、どこに個性を感じていますか?
おそらく

  • 自分の歌声やメインで演奏している楽器の音
  • 作曲のメロディ

など、作品の中でメインになる部分を重視すると思います。

でも自分が聞く側になって「いいなー」と思ったり、個性を感じる作品に出会った時の理由を思い出してみてください。
すると

  • 歌声もいいけど、その周りにある音の雰囲気がいいなー
  • なんかリズムの音が変わってるけどかっこいいなー
  • 声が綺麗に聞こえないけど、この曲の感じに合ってるなー

などなど、実は楽曲のメインを構成するもの以外の、どちらかと言えば「雰囲気」の分類に当てはまるものが気になっていたりすると思います。

そして「雰囲気」を生み出す方法の一つが、録音にまつわる工夫やアイデアだったりします。

昔の録音環境とnanaって実は似てる?

ちょっと昔話になってしまうんですが(笑)、20年〜40年位前は、楽器も含め録音にまつわるものはすべて高価で、プロのミュージシャンしか体験できない世界がありました。
もっと言えば当時はまだ登場していない楽器や機材も沢山あります。

そんな中、録音や作曲を楽しんでいた人たちは、限られた機材や環境の中で様々なアイデアを駆使して、作品を作っていました。
例えばラジカセを2台使ってnanaみたいな重ね撮りをして作品を作っていたんですよΣ(゚д゚lll)ガーン!
ラジカセ?という方も増えてきてると思うので(笑)、こんなんです。

当時のアマチュアレベルの音質は、今に比べて良くないかもしれませんが、上に書いたような創意工夫が散りばめられた作品は、とても個性的なものが沢山ありました。
トグチがお店にいた時の話ですが、仲良くなった50代のお客様に若いころ作られた作品を聴かせていただいた時、とても驚いた事があります。

またビートルズなど数多くの名作は、楽曲もさることながら録音のアイデアも凄い作品があって、今聞いても新鮮なものが沢山あります。

実はnanaに用意されている録音機能って、シンプルで必要最低限な機能だけで構成されているので、昔の録音環境にとても似ているとも言えます。

なので、トグチとしては上に書いたような、昔の人が工夫していた「今でも役立つ・参考になる方法」を、みなさんにわかりやすく紹介すれば、nanaからもっともっと凄い作品が生まれるきっかけになるんじゃないか?、と考えました。

録音を楽しんで個性的な作品をnanaで作ってみましょう!

という訳で、次回からは録音にまつわるTipsやアイデアについてお話していきたいと思います。

新しいシリーズでは、出来るだけ機材などは使わずに身近にあるものや環境を使うのをテーマに、ただ歌ってみたり録音するだけじゃくて、録音を工夫してみたり作品の幅を拡げたりするヒントをご紹介していきたいと思ってます。

どれだけご紹介できるかわかりませんが、頑張って紹介していくので、どうぞよろしくお願いいたします。
それではまた。