サビやコーラスをもっと素敵に!音に厚みを加える方法
こんにちは。
島村楽器Webサイト担当のトグチです。
今回から新シリーズのスタートです。
前回の記事で説明したんですが、
という訳で、次回からは録音にまつわるTipsやアイデアについてお話していきたいと思います。
新しいシリーズでは、出来るだけ機材などは使わずに身近にあるものや環境を使うのをテーマに、ただ歌ってみたり録音するだけじゃなくて、録音を工夫してみたり作品の幅を拡げたりするヒントをご紹介していきたいと思ってます。
nanaで「より録音を楽しむ」ための新シリーズスタート! - 音楽コラボアプリ『nana』公式ブログ
という感じで頑張りたいと思います!
なんか音の厚みが物足りない
普段nanaで録音している時に、「なんかこの部分の声が物足りない」と思ったことがないですか?
例えば曲のサビの部分でそう思った時は
- もう一回いい感じになるように録音し直してみる
- ハモってみる
- 諦める
- そもそも気にしない(これでもいいですw)
みたいになると思います。
でも録り直ししても良くならなかったり、サビの部分でハモリを入れるのも原曲にはそう言うのがないのでちょっと変だったり、そもそもハモるの難しい (+_+) という風になって困ってしまったりします。
nanaのアプリにある「Chorus」を使ってみる
そんな時にはエフェクターを使ってみましょう。nanaでは録音した後にエフェクターで音を加工することが出来ますが、その中にあるChorus(コーラス)を試してみましょう。
コーラスは、録音した音と同じ音を用意して微妙〜に音程や音のタイミングをずらして音が重なったような効果を与えるエフェクターです。
これでいい感じになればOKなんですが、やっぱり機械的な感じが残ってしまうので、これはこれで違和感が出ちゃう時があります。
重ね録り(ダブリング)してみよう
そんな時は、実際に同じフレーズを何回も歌ったり・演奏してみましょう。
まずは実例を紹介しますね。
山下達郎さんの「クリスマスイブ」(1:40あたり)
Queenの「ボヘミアンラプソディ」
これらの曲では、コーラスの各パートを複数回録音し重ねたものを使っています。
どうですか?コーラスのエフェクトをかけた時より、自然で綺麗な音で厚みが出ていませんか?
合唱コンクールでクラス全員が歌えば、音に拡がりと厚みが出ますよね。あれと同じ原理です。
実際のアプリの手順
では実際にアプリ内でどんな感じに録音していくかですが、重ね撮りをしていくとノイズが大きくなってしまいがちなので、以前紹介した綺麗に音を録るための方法に目を通してから始めましょう。
あとは音を重ねる前に
- どれ位の音の厚みにしたいのか
- 何回位重ねるのかをイメージ
- その部分がどれ位の音量になるのか
- 重ね撮りをした時のミキサーの設定具合をイメージ
を考えて、調整をしながら同じ部分に音を重ねていってみましょう。
まとめ
実際にやって見る前に、仮でダブリングのテストをしてみて、重なり具合や音量のバランスを確認しておくと、本番にうまくいくと思います。
また今回紹介した方法は、声だけではなく楽器でやっても全然良い方法なので、ギターとかいろんな楽器で試してみてください。
是非トライしてみて録音の楽しさを経験して、素晴らしいコラボや作品を生み出してみてくださいね。
想像しなかった音の変化に出会えるかもしれませんよ?
それではまた。